2010-03-06(Sat)
とある魔術の禁書目録がつまらないどころか腹が立つほど気に入らないこと
私がこの作品でもっとも気に入らないことの一つに、出てくるキャラの多くがモラルに欠け、時には作者の人格を疑いたくなるような描写が書かれていることがあります。
せっかくキャラを好きになろうと努力してるのに、こればっかりはスルーしかねるぞ、という描写の多いこと多いこと。
キャラのとる行動から死に対する意識が希薄な子どものような印象を強く受けるんです。
したがってキャラの行動の動機に共感が持てないことが多く、感情移入しやすい自分がこのラノベのキャラに限ってはほとんど応援する気が起きません。
特に、大事な場面でそういう描写があったりすると、共感がまったくできず消化不良となって腹の中で不快な感情が渦を巻いて気持ち悪くなってきます。
と、お読みになってない方々はさっぱりでしょうが、言い出したらきりがないので、ぱっと浮かんだところを一つだけ挙げると・・・
(↓以降ちょっとネタバレ、ほんの一例です)
3巻で、御坂美琴(都市で3番目に強い雷使いのヒロイン的(※主観)超能力者。スピンオフ作品"とある科学の超電磁砲"の主人公)が実験で自分のクローンを大量に(一万人以上)殺されていることに我慢ができず、それを止めるために命を捨てようとするが、目の前で立ちふさがりそれを止める主人公、の場面。
・・・なんかこれだけの説明だと一見まともですが、ここまででもすでに「おいおいなんだそりゃ」なところ満載です。
しかしながら、問題なのはもっと後です。
「力尽くで止めるというなら遠慮はしない」となぜかやる気満々で交戦の意思を示す美琴に対して
右手に超能力を打ち消す力があるにもかかわらず、その力を封印し「戦わない」と宣告する主人公。
ちなみに、美琴は主人公に対して敵意は全くないし、無意識に好意すら抱いています(たぶん)。
なので、主人公が自分の行く先に突っ立って邪魔だから攻撃する、くらいしか攻撃の動機はない。
まして殺す理由はありません。(少なくとも私が読解する分では)
ところが無抵抗の意思を示す主人公に対して「戦え!止めたければ力尽くでこい!無抵抗でも攻撃するぞ!」とわめく美琴。(手段と目的が逆転してませんか?)
「それでも戦いたくない」と言い張り、突っ立っているだけの主人公に対して業を煮やした美琴は
「戦えやーーー!」と叫びながら10億ボルトの雷撃で威嚇、それでも動かない主人公に直撃させます。
この場面でさっさと横を通り抜けろよと思ったのは私だけではないはず・・・。なんで戦いが前提なの?
砲弾になぎ倒されるように地面に叩きつけられ、2m近く転がった(文中表現)にもかかわらず起き上がる主人公
美琴はうろたえるが、その後も説得?する主人公に対して10億ボルトの雷撃でお返事。
主人公の胸に何発もぶち込むが今度は倒れもしません。
「なんで動けるんだよ(というか死なないんだよ)」と思う美琴と読者(私)に対し「お前に殺す気がないから俺は死なないのさ」と宣う主人公。
うんちく要約「アンペアが低いから大したことない!キリッ」(空気中の酸素を分解しオゾンを発生させ、7mの距離を突き抜ける壮絶な紫電の槍(文中表現))
そしてとどめに
-----上条は、ボロボロのままに言った。
「---結局は、それでも。最後に残った自分の夢を奪おうとした男さえ殺せないほど、善人だったってだけじゃねーか」
心底疲れ切ったように、しかしどこかうれしそうに笑いながら、言った。-----
(引用参照:とある魔術の禁書目録 第3巻 201ページ)
ここで美琴はそれ以上主人公を攻撃できず泣き崩れ、「・・・たすけて・・・」と涙を流しながら主人公に助けを求める
・・・とでもしてくれれば、いろんなものをスルーしまくって「がんばれ~」といけたかも知れません。
しかしそこはとある魔術の禁書目録・・・!そんな私の幻想を見事にぶち壊してくれます!!
主人公に対しハッタリ?は通じないと悟った美琴。
これ以上立ちふさがるなら今度こそ本気で撃つと宣告。(だからなんで?さっさと横をry
それでもただボロボロのまま棒立ちで立ちふさがる主人公。
ハッタリでなければ戦うはずだ・・・と考えた美琴は・・・
正真正銘の、天をも穿つ雷撃の槍(文中表現)を放ち、思いっきり主人公にぶち当てます。
(゚Д゚;)マジカヨ!ソコハウツナヨ!
いわく、--- 少年は何メートルも離れた場所に転がっていた。
うつ伏せになったまま動かない衣服の所々から、線香のように薄い煙がゆったりと漂っていた。
~少年はもう火傷の痛みにのたうち回ることもない ~あの少年はもう二度と起き上がらない---
・・・(゚Д゚)ハァ?
いわく、--- けれど、少年の言葉は結局届かないまま、引き金を引かれた。---
・・・(゚Д゚)ハァァア?
とどめ
---- もう彼女を止めるものは何もない。
諦めに似た何かが美琴の中にあった細い糸をブツリと断ち切った瞬間、美琴は何かから解放されたような気がした。
~~~何か決定的な破滅の持つ自由を手に入れたような感覚がして----
(引用参照:とある魔術の禁書目録 第3巻 206ページ)
・・・(゚Д゚)ハァアアアアアアアアアアア?
本気で殺しやがった!!なぜ撃つ?なぜ殺す!?
せめてはずせよ!!・・・己の命を捨ててまで命を救おうという奴がなにやってんの?・・・意味不明・・・理解不能・・・!これって明らかに故意による殺人やん!どーせ死なないんだろうけど文句なしの殺人未遂だぞ!!
・・・バカなの?バカですか?バカですよね!?ありえない!
なんだこのクソ展開は!!!
(あふれ出す不満の叫び)
ってかんじです。
ラノベ見直しながら書いてたら感情的になってしまいました。
拙くわかりにくい説明かもしれませんが、文章から不条理な気分を少しでも共感していただけると僥倖です。
たぶん作者としてはカタルシスがリミットいっぱい!ってつもりなんでしょう。
けれども私(読者)としてはまったくもって納得がいかず、腹の中でふくれあがる不快な感情は甚だしいことこの上なし。
ラノベをぶん投げてやろうかって気持ちに生まれて初めてなりました。
その後そんな美琴のやっちゃった行動をフォローするような描写がありますが、私としてはもうどうでもよくなってました。
お約束ですが、象も軽く即死するような壮絶な描写があったのにかかわらず、やっぱり生きてた主人公。
これといった後遺症もなくそのまま最強無敵の能力者と戦う時にはけっこう元気にアクション決めてます。
御都合主義は嫌いじゃないけど、うんちく好きなくせにこういうところは説明抜きで通すので嫌になります。
← ひどいと言わざるを得ない・・・と思える方はクリックどうぞよろしくお願い申し上げます。
せっかくキャラを好きになろうと努力してるのに、こればっかりはスルーしかねるぞ、という描写の多いこと多いこと。
キャラのとる行動から死に対する意識が希薄な子どものような印象を強く受けるんです。
したがってキャラの行動の動機に共感が持てないことが多く、感情移入しやすい自分がこのラノベのキャラに限ってはほとんど応援する気が起きません。
特に、大事な場面でそういう描写があったりすると、共感がまったくできず消化不良となって腹の中で不快な感情が渦を巻いて気持ち悪くなってきます。
と、お読みになってない方々はさっぱりでしょうが、言い出したらきりがないので、ぱっと浮かんだところを一つだけ挙げると・・・
(↓以降ちょっとネタバレ、ほんの一例です)
3巻で、御坂美琴(都市で3番目に強い雷使いのヒロイン的(※主観)超能力者。スピンオフ作品"とある科学の超電磁砲"の主人公)が実験で自分のクローンを大量に(一万人以上)殺されていることに我慢ができず、それを止めるために命を捨てようとするが、目の前で立ちふさがりそれを止める主人公、の場面。
・・・なんかこれだけの説明だと一見まともですが、ここまででもすでに「おいおいなんだそりゃ」なところ満載です。
しかしながら、問題なのはもっと後です。
「力尽くで止めるというなら遠慮はしない」となぜかやる気満々で交戦の意思を示す美琴に対して
右手に超能力を打ち消す力があるにもかかわらず、その力を封印し「戦わない」と宣告する主人公。
ちなみに、美琴は主人公に対して敵意は全くないし、無意識に好意すら抱いています(たぶん)。
なので、主人公が自分の行く先に突っ立って邪魔だから攻撃する、くらいしか攻撃の動機はない。
まして殺す理由はありません。(少なくとも私が読解する分では)
ところが無抵抗の意思を示す主人公に対して「戦え!止めたければ力尽くでこい!無抵抗でも攻撃するぞ!」とわめく美琴。(手段と目的が逆転してませんか?)
「それでも戦いたくない」と言い張り、突っ立っているだけの主人公に対して業を煮やした美琴は
「戦えやーーー!」と叫びながら10億ボルトの雷撃で威嚇、それでも動かない主人公に直撃させます。
この場面でさっさと横を通り抜けろよと思ったのは私だけではないはず・・・。なんで戦いが前提なの?
砲弾になぎ倒されるように地面に叩きつけられ、2m近く転がった(文中表現)にもかかわらず起き上がる主人公
美琴はうろたえるが、その後も説得?する主人公に対して10億ボルトの雷撃でお返事。
主人公の胸に何発もぶち込むが今度は倒れもしません。
「なんで動けるんだよ(というか死なないんだよ)」と思う美琴と読者(私)に対し「お前に殺す気がないから俺は死なないのさ」と宣う主人公。
うんちく要約「アンペアが低いから大したことない!キリッ」(空気中の酸素を分解しオゾンを発生させ、7mの距離を突き抜ける壮絶な紫電の槍(文中表現))
そしてとどめに
-----上条は、ボロボロのままに言った。
「---結局は、それでも。最後に残った自分の夢を奪おうとした男さえ殺せないほど、善人だったってだけじゃねーか」
心底疲れ切ったように、しかしどこかうれしそうに笑いながら、言った。-----
(引用参照:とある魔術の禁書目録 第3巻 201ページ)
ここで美琴はそれ以上主人公を攻撃できず泣き崩れ、「・・・たすけて・・・」と涙を流しながら主人公に助けを求める
・・・とでもしてくれれば、いろんなものをスルーしまくって「がんばれ~」といけたかも知れません。
しかしそこはとある魔術の禁書目録・・・!そんな私の幻想を見事にぶち壊してくれます!!
主人公に対しハッタリ?は通じないと悟った美琴。
これ以上立ちふさがるなら今度こそ本気で撃つと宣告。(だからなんで?さっさと横をry
それでもただボロボロのまま棒立ちで立ちふさがる主人公。
ハッタリでなければ戦うはずだ・・・と考えた美琴は・・・
正真正銘の、天をも穿つ雷撃の槍(文中表現)を放ち、思いっきり主人公にぶち当てます。
(゚Д゚;)マジカヨ!ソコハウツナヨ!
いわく、--- 少年は何メートルも離れた場所に転がっていた。
うつ伏せになったまま動かない衣服の所々から、線香のように薄い煙がゆったりと漂っていた。
~少年はもう火傷の痛みにのたうち回ることもない ~あの少年はもう二度と起き上がらない---
・・・(゚Д゚)ハァ?
いわく、--- けれど、少年の言葉は結局届かないまま、引き金を引かれた。---
・・・(゚Д゚)ハァァア?
とどめ
---- もう彼女を止めるものは何もない。
諦めに似た何かが美琴の中にあった細い糸をブツリと断ち切った瞬間、美琴は何かから解放されたような気がした。
~~~何か決定的な破滅の持つ自由を手に入れたような感覚がして----
(引用参照:とある魔術の禁書目録 第3巻 206ページ)
・・・(゚Д゚)ハァアアアアアアアアアアア?
本気で殺しやがった!!なぜ撃つ?なぜ殺す!?
せめてはずせよ!!・・・己の命を捨ててまで命を救おうという奴がなにやってんの?・・・意味不明・・・理解不能・・・!これって明らかに故意による殺人やん!どーせ死なないんだろうけど文句なしの殺人未遂だぞ!!
・・・バカなの?バカですか?バカですよね!?ありえない!
なんだこのクソ展開は!!!
(あふれ出す不満の叫び)
ってかんじです。
ラノベ見直しながら書いてたら感情的になってしまいました。
拙くわかりにくい説明かもしれませんが、文章から不条理な気分を少しでも共感していただけると僥倖です。
たぶん作者としてはカタルシスがリミットいっぱい!ってつもりなんでしょう。
けれども私(読者)としてはまったくもって納得がいかず、腹の中でふくれあがる不快な感情は甚だしいことこの上なし。
ラノベをぶん投げてやろうかって気持ちに生まれて初めてなりました。
その後そんな美琴のやっちゃった行動をフォローするような描写がありますが、私としてはもうどうでもよくなってました。
お約束ですが、象も軽く即死するような壮絶な描写があったのにかかわらず、やっぱり生きてた主人公。
これといった後遺症もなくそのまま最強無敵の能力者と戦う時にはけっこう元気にアクション決めてます。
御都合主義は嫌いじゃないけど、うんちく好きなくせにこういうところは説明抜きで通すので嫌になります。

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